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PAC住宅

夏モードと冬モードに衣替えできる家

PAC住宅は、夏と冬、躯体内空間の空気の流れを変えることで、 在来軸組による日本の建物にパッシブソーラーを実現した「衣替えのできる家」で、日本で最初に実用化されたパッシブソーラー住宅です。
パッシブソーラーシステムは、機械設備を使わずに、設計や施工・材料の工夫で太陽熱や夏の夜間冷気などを 利用して省エネルギーで快適な空間をつくる手法です。私たちは建築的手法とも表現しています。

ねらいは木陰の涼しさ

陰のすずしさを実現している三要素:1.陰になっている。2.風が通る。3.地面が冷えている。 この三つが重なった時、木陰の爽やかさが得られます。
PAC住宅は、この三要素を夏の機能に取り入れました。それは、1.太陽熱を建物内に入れない。 2.風通しをよくする。3.夜間の涼しい外気を使う。 ということです。 太陽熱は屋根面と壁面そして開口部からも入れない。風通しは、室内ばかりでなく躯体内空間にも通す。 夜間の涼しさを基礎のコンクリートなどに蓄熱して、翌日の昼間に使う。 などの工夫を建築的手法で実現した日本で最初のパッシブソーラーです。

4月中旬から10月くらいが夏モード

PAC床下換気口とPACスーパー越屋根換気口および小屋換気口を開けます。 夏は、空気が躯体内空間を通り抜けます。温度差と風力による力で、機械設備は一切使用しない、パッシブクーリングシステムです。 開口部は外付けブラインド、すだれやよしずでダイレクトの日射や照り返しによる熱気が室内に侵入することを防ぎます。

PAC住宅 夏の涼しさの源

夏の涼しさの源は、夜の涼しい外気です。夜にどれだけ涼しさが得られるかが決め手です。 夜が涼しければ涼しい程、翌日も涼しくなります。夜の冷気が、基礎や土間のコンクリートに蓄えられて、 翌日の暑さに備えます。冷たさの備蓄と言うわけです。これを冷蓄熱といいます。
この涼しさは、PAC住宅の躯体内空間に夜間の外冷気が流れる時、基礎や土間のコンクリートに蓄熱されます。 開口部の日射遮蔽を徹底して、エアコンのドライ運転だけで快適に暮らしている方が多くいます。

建物そのもので全体の温度を上げ、温度差を少なくし、湿度を調整する

PAC住宅の基本はパッシブソーラー、設計や工法そして材料の使い方といった建築的手法で 太陽熱や生活熱を使い、建物全体の温度や湿度の調整します。
「建物の中の冷たい所をなくす」がキーワード。屋根や壁に当たる太陽熱、窓から入る太陽熱そして 生活熱を躯体内空間に発生する空気の流れ(エアサーキュレーション)で建物全体に分配するシステムです。
建物全体の低温輻射暖房システム「かくれん房」をプラスすれば、家中全てが20℃前後のお好みの暖かさを確保します。

11月から4月中旬くらいが冬モード

PAC床下換気口とPACスーパー越屋根換気口および小屋換気口を閉じます。 屋根と壁の集熱通気層と開口部から集められた太陽熱と室内の生活熱が、躯体内空間に流れる空気にのり、 建物全体に循環し、建物の中の冷たい所を取りのぞき、健康な住まいをつくり出します。

PAC住宅専用の低温輻射暖房「かくれん房」

PAC住宅の構造と機能を生かした低温輻射暖房システムです。
熱源は床下空間の蓄熱土間コンクリートの中に仕組まれます。暖められた土間コンクリートの熱がPACの エアサーキュレーションに乗って建物の隅々まで届けられます。
その結果、建物のすべての床面・壁面・天井面を均一に暖める画期的な低温輻射暖房システムです

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